［著者：木嶋隆太／イラスト：卵の黄身／Ｍノベルス］
前巻と比べて、クレストの『ガチャ』スキル要素はだいぶ薄まったような印象でした。そもそも月間ピックアップで虹色（ＳＳＲ相当）スキルが全３種だけなもんで、そりゃ回し続けてたらダブりも増えるし、ガチャ引き時の異様なハイテンションも続かないだろうなあと。クレストが妙なガチャ依存症に陥らないだけマシな状況なのかも？
まあそれはさておき、今回はガチャ回しの目新しさに頼らずとも、別の要素で充分に見所のある展開だったと思います。それは、『下界』に追放されたクレストが『首領』となって亜人たちを率いて、新たな生活基盤を築き上げて行くと言う所です。クレスト自身は勢いと成り行き任せな感じでしたが、多分彼自身の根底にそう言った『資質』があるんでしょうね。『上界』を救う鍵のひとつ、『ガチャ』スキルを得たのも、そんな資質があったからこそなのかなと。
上界と言えば、クレスト（のスキル）奪還に躍起になっている愚かな連中が、果たして今後どのような行動に出るのか。エリスは下界への進出の隙を伺い、ミヌもクレストのいる下界へと向かいたがっている。クレスト争奪で女同士の戦いが勃発する日も近い？
既刊感想：１
