[著者:宮崎雅啓/文芸社]
自分が目指していた『目標』に辿り着き、そして成功を果たしてなお活躍の場を広げ続ける人を『虹を渡った人』と、本書の物語では言われているようです。
でも、成功者達も最初からうまく行ったわけではなく、進路に迷い挫折し葛藤を繰り返しながら現在まで道を歩んで来た。では、果たして『虹を渡る』までの道程がどんなものであったのか? そんな様子が幾つもの奇妙な縁と交わりによって描かれて行きます。
いわゆる、小説に『自己啓発』的な要素を取り入れた内容です。印象としては、高校生から20代くらいの進路や現状の仕事状況に悩む人達に向けられたお話、のように感じられました。
やっぱりどうしても悩める登場人物達に感情移入しちゃいますね。なにはともあれ、『両親の経歴的な話が無性に聞きたくなる』事は間違いない所です。現実で実際にやってみても、もしかしたら大きな気付きが得られるのかも知れません。