[著者:三嶋与夢/イラスト:高峰ナダレ/オーバーラップ文庫]★★★
悪事を働いているつもりで実は善行を積んでいる
この主人公リアム、いくら悪ぶろうとしても絶対に悪に染まれないタイプ。現実では真面目で正直な所を付け込まれて絶望の底に叩き落されましたが、異世界ではその本質が良い方へ開花する。絶望を『餌』とする『案内人』最大の誤算は、リアムの本質を読み違えて甘く見過ぎた事。彼は案内人の小賢しい策略をことごとく凌駕して、領民の信頼と好感を得ながら成功して行く。その様が実に痛快でした。悪徳領主役に浸っているのは本人のみ
リアムだけが『悪徳領主を上手く演じられている』と思い込んでいて、逆に『名君』として成り上がっている辺りが特に面白いんですよね。既に欲が無く信頼が厚いイメージ。果たしてどこまで本人の気持ちと食い違って名声を得て行くのでしょうか。俺は星間国家の悪徳領主! 1
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三嶋与夢/高峰ナダレ オーバーラップ 2020年07月25日頃