[著者:五月雨きょうすけ/イラスト:猫屋敷ぷしお/電撃文庫]
『異種族間恋愛&結婚』に対する、『肯定派』対『否定派』の問題に繋がって行くようなお話。舞台である実験都市ミイスでは、前提として『全て受け入れる』方針で作られた都市なので、実際の所は否定の入る余地はないはず。
なんですが、ここに過去の『種族間戦争』の複雑な問題の火種がくすぶっている辺りが興味深い所で。今回の騒動も世に散らばる否定派の断片に過ぎなくて、今後も異種族間交流に水を差す問題が出て来そうだなあって予感も抱いたりしました。
次への展開予想としては、アーニャが異種族結婚の『繫ぎ役』としての話がメインになるのか、それともショウやドナが気に掛ける都市外の『否定派』の介入問題がメインとなるのか、気になる所ですね……と言いつつも、実は一番気になってるのはアーニャ自身の恋愛や恋心だったりします。