[著者:うえお久光/イラスト:STS/電撃文庫]★★
待ちに待ってた完全新作の3巻目。もしかしたらこれで完結するのかな? とか考えてたけど、まだまだ終わりそうにない感じ。で、今回の事。裕樹は現実世界の自分の事よりも、シフト世界の自分=ラケルの事よりも、最優先で全身全霊をかけて異常シフト状態の空を救ったんではないかなぁと。面と向かって空に対しては、自分の優先事項がどうのこうのと口走ってたけど、「お前どんだけ照れ屋さんなんだよ!」とツッコミ入れたくなったわ。全く素直じゃないよねぇ。
空のエピソードを経て、これまであまり見えて来なかった過去のラケルの一端が垣間見れた事が一番の手応えだったかな? 人間と怪物の確執や、魔王と勇者とシフト世界の核心部分など、相変わらず曖昧で掴み切れずにもやもや〜っとしてるんだけど、溜め込んでる分がそろそろ一気に溢れ出てきそうな予感も。
うえお久光 アスキー・メディアワークス 2008年08月