SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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Babel II 魔法大国からの断罪

[著者:古宮九時/イラスト:森沢晴行/電撃の新文芸]★★

魔法大国ファルサスにて
 ファルサス編のエピソード。本来は雫の『帰還方法』の宛てを探す目的でしたが、その過程でエリクの過去と事情を深く知る事になる。エリクにとっては置き去りにして来た過去の清算。雫にとってはパートナーに対する深い理解。得られたものは、共にそれなりのモノだったんじゃないかなと思います。

『異世界』と『外部者』と『言語』と『雫』
 そして今回のラスト付近から、いよいよこの物語の『言語』について、深く踏み込んで行く事になります。その『気付き』が果たして何をもたらす事になるのか? 今後の雫とエリクの身にどんな影響を及ぼす事になるのか? この世界の謎を追う手札が少しずつ揃って来たような感覚。雫自身に関しても、何か伏せられている事が色々とありそう。

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