[著者：麻宮楓／イラスト：梱枝りこ／電撃文庫］
“ラブコメ”ってジャンルで括られてるけれど……“コメ”は申し分ないが“ラブ”の方は全然見当たらんぞ？ な感触だったので少々しょんぼり気分。一人称視点で状況を喋くってるリリスに、全く恋愛感情を抱せようとしないのはどうかと思うんだよ（一方的に意識してる悟が哀れだ……）。まあ恋愛感情がどうこう以前に、そもそもリリスって人間種族全体に対して殆ど無関心だからなぁ。サタン様に危害が及ばなければ、誰がどうなろうがどーでもいいような振る舞いだし。そこが変わらない限りは好転の見込みは薄いか。
あと何か裏設定っぽいのがあったよねぇ確か。サタン様は本当は……で、実はリリスが……だとか。悟の中にも何かが秘められてるんだっけ？ 今回そういう部分が物語にさっぱり絡まなかったせいか、既にその辺もうろ覚えで忘れかけてるなぁ。今度は“コメ”でぐだぐだになるよりシリアス分増量して欲しいかも。
既刊感想：１
リリスにおまかせ！（2）
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麻宮楓 アスキー・メディアワークス 2008年09月
