SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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陰陽ノ京 巻の五

[著者:渡瀬草一郎/イラスト:洒乃渉/電撃文庫]★★

 保胤が度々巻き込まれている“妖怪退治”とは少々毛色の違う展開だった……かも? 結果的に力を振るって“滅する”ではなく、居合わせた皆が納得した形で“送る”という結末だったからなのかな。

 保胤はこういう騒動に自発的にはあまり乗り出さない性質なので、今回もいつの間にか騒動に巻き込まれてたような感じで。それでも要の場面で真実を見抜く眼力は流石だなぁ、と終盤の天一とのやり取りの中で思わされた(時継の身を案じていた為かいつもより更に冴えてたか?)。あとは“女は強し”“母は強し”をまざまざと見せ付けられたなと。

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