[著者:スズキヒサシ/イラスト:瑠奈璃亜/MF文庫J]★
初っ端から人間関係ギスギスしてます。主に武、
月光、くるみの兄弟幼馴染み関係と、武、六、くる
みの三角関係の辺り。なんかこのままだと、どうし
てもくるみの事が受け入れられずに嫌いになってし
まいそうですよ。武に対する独占欲が強過ぎて嫉妬
深く、月光が好意を寄せているのにも気付かず二人
の時無神経に武の話ばかりしたり、と面倒臭くて嫌
な所ばかり目に付き印象に残ってしまいます。
相対的に純粋な六の好感度が上がる一方ですけど、
くるみには何かこうもやっとした気持ちを吹き飛ば
す活躍を見せて欲しい所です。十の奪還作戦に仲間
内でひとり外されてしまったり、敵である狼神に魔
法の訓練を受けたり、精神的な危うさの方が先に立
っているんですけど。特に狼神との繋がりは、後々
負の感情を利用されトレイラー側に引き摺り込まれ
ないか、なんて危惧もあったりして心配です。
今回は系統魔法一斉試験から、その結果を受けて
武達が相羽十をトレイラーから奪還する戦いに参加
するまで進みます。こちらは割とあっさり目的達成
で、実は本番は次回からという雰囲気の終わり方で
した。月光は武と敵対するの予想出来てましたけど、
二人の確執の深い部分まではまだ触れられてないの
で、どんな気持ちで対峙するのか気になりますね。
既刊感想:I、II