- 作者: 牧野圭祐
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2016/12/20
- メディア: 文庫
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技術を共有し合って確実な完成に近付けたら簡単
な話なのになあ、と。情勢を目の当たりにしたら天
地が引っ繰り返っても実現しなさそうな事を望んで
しまったのは、レフとイリナの擽ったい関係性にぐ
いぐい惹き込まれて行ったからなのでしょうかね。
最後になって史実がベースになっていると知って、
熾烈でえげつない技術競争があったからこそ、この
分野の発展へと繋がって行ったのだろうかと、辿っ
た物語を思い返して感慨深く染み込んで来ました。
まあ、この辺りの感想はレフとイリナの軌跡とは
横道に逸れた事であって、二人の対しての思いはも
っと分かり易いものなんですけどね。後の事は極力
考えず、ただただ「良かった」。これに尽きます。