[著者:熊谷雅人/イラスト:rioka/講談社ラノベ文庫]★★
ソーシャルゲーム開発
高校生の部活動で? 口で言うのは簡単だが実際に可能なのか……と割と懐疑的で。実際に物語に触れてみて、完成に必要な人材さえ揃っていれば出来ない事は無い、と言った感じでした。制作の難易度
今の時代、ネットで懸命に探し求めれば割と自力や独学でどうにか出来そうなので、以前に比べたら挑戦する敷居は低くなっているのかも知れません。あとがきによると、ゲーム業界に身を置いた方だそうで、ソーシャルゲームの歴史や開発にまつわるお話は説得力がありますよね。楽しいばかりじゃないかも知れないけれど
物語の中では、専門的な分野の掘り下げは極力抑えて、とにかく専門知識を持たない湊がどんな風にして仲間と作品を作り上げて行くか? その部分の描写に特に力を入れている印象でした。一つの山を越えて
エピローグを見ていて、やっぱりそんな甘い世界ではないなと。ただ、そこに至るまでの“楽しさ”や“やり甲斐”や“達成感”みたいなものは充分に感じ取る事が出来たかなと。ソーシャルゲーム(開発)部へようこそ!
posted with ヨメレバ
熊谷 雅人/rioka 講談社 2019年11月01日