SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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魔王学院の不適合者2 ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~

[著者:秋/イラスト:しずまよしのり/電撃文庫]★★

『好き』も『嫌い』も『良い』も『悪い』も無い
 アノスの場合、己の強さを理解しつつ、常に自身を『客観視』しながら生きている。最初から喜怒哀楽を理解する事がない=自分の中にそれが存在しないので、彼が感情と言うものを表面に出す事もない。

とは言え、決して『無関心』『無感情』ではない
 喜怒哀楽の感情を表に出す術を知らないだけ。2000年前には必要のないものだったから。それは今でもそう。ただ、アノス自身が認めた人達の感情――とりわけ彼に救いを求める声はちゃんと理解出来ている。

完全無欠の『俺TUEEE』
 今回も全く隙も無く危なげも無く、余裕で完璧な立ち回り。特別な事ではなく、それが“当たり前”。めちゃくちゃ大事やってるのに、何事も無かったかのように誰かを救っている。近くで関わった人達がもれなく惹かれるのも良く分かる。

アヴォス・ディルヘヴィア
 現代で『魔王』と思われている存在。アノスにしてみれば『偽物』。今の所、影も形もないので「本当にそんなの実在するの?」状態。どんな相手であろうと、アノスの前では無力で終わりそうだけど……。

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