SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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転生王子は錬金術師となり興国する2

[著者:月夜涙/イラスト:新堂アラタ/GA文庫]★★

全てが『錬金術』で余裕楽勝、とは行かない現実
 今回は自国で入手が困難な『鉱物』を求めて外海へ繰り出すお話で、隣国との抗争に備えての準備段階。嫁候補と凄腕剣士をゲット。順調だけど想定外の危険もある。この盛り込みのさじ加減が絶妙。

万能感はあるが“絶対”ではない『錬金術』
 過剰な位に『通常出来ない思われている事が錬金術なら出来る』と、ヒーロ視点で幾度も強調されています。そうなると、割と単純に「錬金術すげー」と反応する以外に無いんですけど。ただ、その錬金術の能力を持つヒーロ自身は、かなり慎重に思考を巡らせながら使用している。何故なら、『便利さ』の裏の『危険性』を充分に理解しているから。何でもかんでも思い通りに事が運ぶ感覚とは少し異なる、そう言った描写も興味を引かれる所ですね。

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