[著者:五示正司/イラスト:榎丸さく/オーバーラップ文庫]★★
『偽悪』
遥を象徴する言葉。話の途中で委員長が言ってたんだったかな。もっとも、『そうあるべき』と意識的に振舞っているのではなく、『やりたい事だけをやっている』結果として、何も知らない他者の目からはそんな風に映ったりする。勿論クラスメイト達は、遥のおちゃらけた振舞いの裏に潜む『本質』を充分に把握し理解している。それだけに、遥がこなしている役割が、彼以外に代行出来ないのも承知していて、そこをもどかしく感じてもいるようですね。見せたくはない『本質』
表面上では話を逸らしまくったり、本音を誤魔化してお調子者っぽい態度を取ってばかりな遥ですが、時折急に体内のスイッチが切り替わったかの様な変化を見せる。それは心の底からの「やってらんねえ」な呆れや怒り。思わずゾクッとさせられる。ひとりぼっちの異世界攻略 life.3 泣く少女のための転移魔法
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五示正司/榎丸さく オーバーラップ 2020年02月25日