SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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邪神官に、ちょろい天使が堕とされる日々

[著者:千羽十訊/イラスト:えいひ/GA文庫]★★

神々の争いで勝利した神が唯一絶対の世界にて
 神々の戦争で勝利した『ヤルダバオト』が現在の唯一神となり、それを崇める教団が絶対で、それ以外の神々や信徒は隷属使役されるに甘んじている。主人公のギィはヤルダバオト教団の『祈師』でありながら、むしろ唯一神の『絶対性』を根本から破壊しようとする立場に身を置いている。もっとも、彼自身は隷属従者のチェルシーを護る立場としてそう振舞っているだけで、実際にはどの神に従い信仰するだとかは割とどうでもいいって感じですよね。

従順(のフリ)を通すか、対立に身を置くか
 今回の件が秘匿され続ければ、祈師として通常通りに立ち回れそうですが、多分何処かから漏れてヤルダバオトと敵対する方向に行くんじゃないかなあ。チェルシーとアストリッドが敵対意思を抱いてるので、そうなった方が話としては盛り上がりそう。