SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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俺は星間国家の悪徳領主!4

[著者:三嶋与夢/イラスト:高峰ナダレ/オーバーラップ文庫]

 リアムって、どストライクな異性の好みによる『色仕掛け』には、意外と弱いのかな? 復讐のために徹底的にリアムの性癖を研究し尽くした、ユリーシアの必死の『攻め』を見ながら、そんな風に思ったりもしました。そう考えると、彼女も案外惜しい所までは行っていたのかも。

 それはさておき、今回は士官学校から軍務研修まで。個人寿命がめちゃくちゃ長い世界せいか、ひとつのイベント自体の流れがとても早く感じられます。それでも物足りないと言う事は全くありませんが。むしろ短期でぎゅっと濃縮されているような読み応えです。

 前巻から、力を入れてリアムに復讐すべく策を巡らせて来た『案内人』。とてもよく頑張っていました。が、やはり予想通り……と言うか、予想を遥かに超えた“しっぺ返し”を喰らってました。いや、今回のリアムがあまりに圧倒的で凄過ぎでしたね。

 それでもなお『案内人』はリアム撲滅を諦めない。どこから湧いて来るのかサッパリ分からんその執念だけは、凄いとい言わざるを得ないのか。次に絡むのはインチキ剣士の安士の弟子達か、最後に存在だけ出て来た『第三皇子』か。大学編になるらしい次の展開も、リアムの『勘違い悪行』がどこまで発揮されるか、見物ですね。

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