[著者:三嶋与夢/イラスト:高峰ナダレ/オーバーラップ文庫]★
有能&優良領主だと、本人以外の全員が思っている
悪徳領主を見事にこなしている(と思っている)のは、相変わらずリアムだけなんだよなあ。彼と関わる人達に次々と良い影響を与え、その結果として多大な利益が返って来る。それは例えばお金であったり、領地が発展する為の人望や人脈であったり。意図的に不幸な目に合うよう誘導されているのに、一切不幸を感じていない。『案内人』の策が常に裏目に出て、その度にリアムが無自覚に成り上がって行く様は、本当に見ていて痛快なんですよね。
まあ今回ハメられたレーゼル子爵家は、ちと気の毒だったかな。全部『案内人』のせいだし。しかし、『案内人』はまだリアムの不幸を諦めないのか。その異様な執念だけはちょっと気になる所かも。
既刊感想:1
俺は星間国家の悪徳領主!2
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三嶋与夢/高峰ナダレ オーバーラップ 2020年12月25日頃