［著者：上月司／イラスト：あゆま紗由／電撃文庫］★★
余裕で相手に出来るのは色々知り尽くした兄だからこそか
もしも自分に妹が居るとして。その妹に、ある日突然「実は異世界転生した魔法使いのプリンセスだった！」と、嬉々として告げられたら？ その場から逃げるか、現実逃避するか、妹に縄を括りつけてでも精神科に強制連行するか……何にしても真正面から向き合う勇気は振り絞れなさそう。その点で言うと、太一の腰を据えた動じなさ、冷静沈着な妹への対処の仕方など、地味に凄いと思いましたよ。世界を巻き込んでの兄妹喧嘩
檸檬はブラコン否定してましたが、後半の突発的な行動なんて、明らかに『お兄ちゃんに構って欲しい』感情が爆発したから。迂闊な行為を連発してるんで、太一の気苦労は絶えないけど、そんな中で良好な兄妹関係を見られたのは良かったですよね。
上月 司/あゆま紗由 KADOKAWA 2020年09月10日
