SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変1

[著者:二日市とふろう/イラスト:景/オーバーラップノベルス]★

日本経済主体のお話をガッツリと
 1995年頃から2000年前半を舞台背景に、主に日本経済を題材にした物語。その当時の日本経済、政治、金融、企業の合併・売買、株式、投資、主にロシアや東南アジア圏との外交など。この辺りの要素に深く踏み込んだ内容で、ぎっしりと詰め込まれていました。

 より具体的には。転生した8歳の貴族少女・桂華院瑠奈が、衰退の一途を辿る日本経済の未来を、自らの力で変えて行こうとする、と言うもの。前世で経験した苦い現実を教訓とし、待ち受ける自身の『破滅』を迎え撃つべく、備えているわけですね。

 おそらく冒頭のシーンが結末に至った状態。果たしてその通りになるのか、それとも瑠奈の行動で変化を見せるのか。じっくり追って行きたいですね。