SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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安達としまむら3

[著者:入間人間/イラスト:のん/電撃文庫]

 バレンタインデーの一週間前くらいから当日まで。安達としまむら、それぞれの視点でどんな気持ちを抱えてバレンタイン期間を過ごすのか? を描いて行くものでした。

 例えば、しまむらがある日にある行動を取った時、安達はどんな風に心の中で思ってたのか? 逆に安達の場合はしまむらがどんなだったか? 双方の内面を交互に描く事で、色々な『本音』を覗く事が出来て興味深かったですね。

 そんな中で、やっぱり『好き』の度合いに明確な“温度差”があるわけで、この辺りの交互のやり取りを見て「どうしたもんかなあ?」って気持ちになっていました。安達の『好き』は“恋愛感情”、しまむらの『好き』は“友情”なので。

 しまむらも安達の気持ちはそれとなく察しているような気もするんですが、まあ「どうしたもんかな?」って気持ちを抱いているんじゃないでしょうかね。現状維持が続くのか、それとも少しずつ埋まって行くのか、見守って行きたいです。

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