[著者:桜生懐/イラスト:ファルまろ/富士見ファンタジア文庫]
ラプターのロザリンド様への過剰な愛の深さと重さを目の当たりにして、正直ちょっとキモいってドン引きしちゃいました。シリアス調で重い展開の物語の中で、ホント暴言みたいで申し訳ないんですけど。
でも、やっぱりラプターの態度ってちょっと……いやかなり浮いてるよね……? 元々ラプターの物語の中のロザリンドへの感情移入度が常軌を逸してる程に凄かったわけなので、まあドン引きもしょうがないじゃないかと割り切る事にしました。
と言うわけで、物語の結末に納得が行かなくて悔いが残りまくりの主人公が、死して物語の中へ転生して、自分の望むように改変しようとして行くお話。戦闘能力的にも知識量的にもほぼ無敵状態なので、ストレスなく改変劇を楽しむ事が出来ました。
今後に懸念があるとすれば、元の公式設定が薄い脇役、今回で言えばルイスのような存在が、ラプターの計画を狂わせて来るかも知れないと言う点。ただ、そう言う想定外の事態があった方が盛り上がりも増して面白くなるのかなと。