[著者:日日綴郎/イラスト:椎名くろ/講談社ラノベ文庫]
『メシマズ』なヒロインが主人公に弁当を作ってあげて段々上達して行く、みたいな系統の話かと思ってたら、ずっとメシマズなままで「どう言う事なの?」と頭に疑問符浮かべながら首捻り。
ただ、その頃の時点ではあんまり小春のメシマズな理由を深く考えてなかったので、後になって彼女の口から事情を聞いて結構驚かされました。
正直割と軽めな雰囲気の話を思い浮かべていたので、意表を突かれたと言うか予想外と言うか。小春が伊織に真相と本心を伝えたシーンはとても印象に残るものでした。
スポ根と青春と純愛、どストレートな内容は最後まで心地良く時にくすぐったい気持ちで見守っていられました。伊織と小春の関係の間で、美優が諦めずに引かない態度なのがちょっと心配でしたけど。それでも二人の良き理解者となってくれてホッとしました。