[著者:上村夏樹/イラスト:Parum/HJ文庫]
『7年間』とは、一言で言い表した時の印象より実際はもの凄く長い。例えば、小学生入学時から中学2年生くらいまでの期間を考えると、「そんなに長期間初恋の年上男子を一途に思い続けていられるものなのか?」と、割と身も蓋もない疑問が沸き上がってしまいました。
ヒロインの葵からしたら、そんなもんは『余計なお世話』以外のなにものでもなくて、主人公・雄也への一途さが徐々に証明されるにつれて、そんな疑問を抱いてしまった事に対して申し訳なさで一杯になってしまいました。ホントごめんなさい。あなたの思いは本物でした。
と言う事で、年の差いちゃいちゃ結婚前提同棲生活(両者の親公認)な物語。途中で、会社の女性同僚や女性上司の横やりが入らないか心配してましたが、思い過ごしで済んでくれてホッとしました。
そんな展開も、ある意味で物語は盛り上がりそうですが、「いや、この物語にそんなギスギス展開は求めてないんで」だったので良かった良かった。安心して二人のいちゃいちゃを眺めていられて満足の一言です。