[著者:持崎湯葉/イラスト: にゅむ/GA文庫]
「陽キャだとか陰キャだとか、友達相手にそんな線引きする必要なくない?」って、友達に言われてみてえなあ! とか強い願望を抱かされてしまうお話。主人公の橋汰自身も含めてなんか陰キャに優しい奴らばっかで、妙に心が泣きそうになってしまったじゃないですか。
一部優しくないクソ陽キャとかいましたけど、そういうクソな奴らと真剣に向き合ってくれる。しかも、全部背負うんじゃなくて、最後には陰キャ自身を後押しするように選択を委ねている所がまたいい展開なんですよねえ。
橋汰が勇気を振り絞って出した、『陽キャ』『陰キャ』の“キャラ付け”の結論もなかなか良い感じだったなあと思いました。ただ、あまり橋汰の恋愛話には発展せず。まあこの面子で盛り上がったら、それはそれで非常に面倒臭くなりそうですけど。