SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

終末世界のプレアデス 星屑少女と星斬少年

[著者:谷山走太/イラスト:刀彼方/電撃文庫]

 主人公のリュートの言動に対して、作中でもう数え切れないほど“イラっ”とさせられたのは、『思春期』が『反抗期』で『身の程知らずが過ぎた』からだったのかなあ……なんて思いながら、彼の動向を眺めていました。

 でも、なんかこうリュートの『大人をイラつかせてしまう言動』ってのは、結構狙って意図的に描いてるようにも感じられたんですけど、実際の所はどうでしょうかね。

 前述の理由によって、主人公の好感度がなかなか上がってくれない物語なので、ともすればリュートに嫌悪感を抱くマイナスイメージが植え付けられるかも知れません(実際に私も正直中盤くらいまではそうでした)。

 でも、そこは未熟者の成長過程だと思ってぐっとこらえれば、その先には『ただただ好きな女の子を救いたい』と言うリュートの真っ直ぐな熱き思いに出会えるはずです。