SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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命短し恋せよ男女

[著者:比嘉智康/イラスト:間明田/電撃文庫]

 治療方法のない難病で『余命宣告』を受けた所からの重苦しさをまるで感じさせず、それが“存在しないかのように”ひたすらに前向きに明るく、どこか吹っ切れた様に振る舞って行く。

 本当に途中までは、「余命数年なんて何かの間違いだったのでは?」と錯覚させられるほど、わちゃわちゃしたちょっとだけ複雑なラブコメ展開が楽しかったんですよね。

 ただ、そんな中でもどこかで『残りの命』は意識してしまうわけで。それがハッキリ表に出て来た時、果たして『良くない結末の予感』だった場合、それを直視できるんだろうか? なんて、バカ騒ぎを繰り広げる中でぼんやりと頭に浮かべていました。

 結末の詳細は伏せますが、一応『次巻へ続く』展開だった所で察してもらえれば。