[著者:かみはら/イラスト:しろ46/早川書房]
嫁ぎ先の伯爵家への襲撃による無差別惨殺、からの王国陥落による消滅、からの一家と自国を滅ぼされた帝国への移住。この一冊で、もうどれだけカレンの状況が変化し続けたか。
しかも精神的に来る衝撃的な展開続きだったもんで、まあ読んでいて疲れるわしんどいわ、でもめちゃくちゃ引き込まれて面白かったなあ、とため息が出る内容でした。
何より凄いのは、特別な能力を一切与えられていないのに、次々と難局を切り抜けて行くカレンの行動力と精神力でしょう。前巻でも同じように思っていて、今回更に凄味が増していたような印象でした。
実際に読んでいて、そんなに凄く感じない所が逆に凄いと言うか、ライナルトもそう言ったカレンの特徴を見抜いての態度と接し方だったような気がしました。
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