SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

佐々木とピーちゃん2 異世界の魔法で現代の異能バトルを無双していたら、魔法少女に喧嘩を売られました ~まさかデスゲームにも参戦するのですか?~

[著者:ぶんころり/イラスト:カントク/MF文庫J]

 佐々木は誤魔化し方やすっとぼけ方が上手いよなあ、と心底思わされました。内心酷く焦りつつも、表情や態度には全然出さずにやり過ごし避けている。しかもそれを、なるべく目立たす注目を浴びないよう、地味にこなしている所が凄いんですよねえ。

 逆に言うと、次から次へと色んな面倒事や騒動にめちゃくちゃぶち当たっているはずなのに、表向き平然とした表情と態度だから全然大変に見えないと言うね。本当に、見た目は冴えない中年おじさんなのに、ナメてかかると痛い目を見る。時折感じさせる『妙な凄味』がいい味出しているんですよね。

 そんな佐々木の立ち回りの巧みさが際立つ中にも、問題や謎は次々と溢れ出て来る。個人的に特に気になってるのが、『現世と異世界との時差に変化が表れている』事。ピーちゃんも注意を向けているので、ここはちょっと意識してしまいます。まだ原因は分からないんですけど、何となく良い方向に行きそうにはない感じなので、不安はありますよね。

既刊感想: