SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

透明な夜に駆ける君と、目に見えない恋をした。

[著者:志馬なにがし/イラスト:raemz/GA文庫]

 物語のとある地点から、『小春はどんな結末を迎えるのか?』と『自分はどんな結末を期待してるのか?』が頭の中をぐるぐる駆け巡ってました。

 読みながら、何度も何度も「こうであって欲しい」って願望ばかりが前面に出てしまう一方で、そうならない可能性が高いかも知れない……みたいな雰囲気もじわりじわりと染み込んで来たりしていました。

 小春の結末に関しては、『想定内』からの『想定外』って言うんでしょうか。救いと報われなさが同居するような、なんとも複雑な心境で。でも、小春が望んでいた事が叶えられた結末に関しては素直に良かったなと思えたかなと。

 かけるの結末に関しては、その行く末を読者に委ねるような幕切れだったので、どうか幸せが少しでも長く続いてくれますように……と未来を願う事に。