[著者:水鏡月聖/イラスト:ぽりごん。/角川スニーカー文庫]
前巻で読み切れなかった『瀬奈の恋愛感情がどこに向いているか』の件について。結局、今回もなんだかんだで掴み切れなかった感じ。
そもそも今回優真と絡むシーンがあったかな? 振り返ってみると意外に多くなくて。この子は同じ場所にじっとしてる事がないからなあ。常にあちこち動き回っていて、結果優真を翻弄している風に見えていました。
まあ優真に対して好意的である事は間違いなさそうなんですけど、“どの程度なのか”と言う所はもっと瀬奈と深く接してみないと辿り着けないのかも知れません。
一方で優真の方。若宮雅への未練をもっと引きずるのかと思ってましたが、意外に吹っ切れていたのかなと。違う学校で物理的に離れているから静まっているだけであって、まだ再燃する可能性も捨て切れませんけど。
今は瀬奈へ好意感情が向いているっぽいですが、それが恋愛感情かと言うとちょっと微妙に見えたりする。今回は素直な更紗からの好意も受け留めていたりして、実は優夜の本心も結構掴み難かったりもするんですよね。