SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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森の端っこのちび魔女さん2

[著者:夜凪/イラスト:緋原ヨウ/TOブックス]

 差し出される形になったミーシャに対して、受け入れる側の王族貴族がみんな優しくて理解のある人達ばかりでホッとしました。懸念だった王妹姫の病状も、ミーシャを受け入れないわがままも、徐々に良い方へ向かってくれたので安心して見ていられましたね。

 ミーシャが『森の民』である事の特殊性は割と広く知れ渡っていたので、とにかく彼女に危害が加えられないようにと、そればかり考えて心配で心配で。

 その辺はライアン国王の厳命が余程効いていたようで、あと王城の関係者が揃ってミーシャの後ろ盾になってくれていたのは本当に頼もしい限りでした。

 しかし、その平穏も破られそうな不穏な気配が。かつて王国を壊滅寸前まで追い詰めた『病魔』が再発拡大の兆しを見せているようで、次はミーシャの試練と薬師としての真価が問われる正念場な回となりそうです。