［著者：古河正次／イラスト：六七質／ＫＡＤＯＫＡＷＡ］
この主人公、誠実さと謙虚さの“かたまり”のような人だなあ。ゲーム世界に似た異世界への転生モノで、転生前が７０歳越えのおじいちゃんなんですけど、年齢相応の達観した精神によるものの見方が最高に良い方向に表れている印象でした。
異世界転生お約束のチート恩恵のひとつを、まさか「納得が行かないから受け入れられない」と強制的に拒否して解除してしまうとか、これだけ見ても変わってるなあって思わされましたよね。
あとは、とにかく謙虚な姿勢で何事にも「理由がある」と素直に受け入れて、最大限の感謝の意を込めている生き様が本当に際立っています。読んでいてジンと同調するように、異世界で生き続けている事に感謝する喜びが感られ、自然と優しい気持ちも抱されていました。
