ヒイラギエイク

[著者:海津ゆたか/イラスト:やすも/ガガガ文庫]★★

ヒイラギエイク (ガガガ文庫)

ヒイラギエイク (ガガガ文庫)

 第10回小学館ライトノベル大賞『優秀賞』受賞作。

 閉鎖的な限界集落の過疎地に、部外者を排他する
かのような含みのある大人達の態度。あからさまに
秘密があると、雰囲気で示しているようなもので。
 ただ、出海は押すか引くかで言うと、引くタイミ
ングを弁え過ぎている少年で、こりゃ無遠慮に首突
っ込むとか間違ってもできないだろうなあ、と諦め
るしかありませんでした。出海のそんな所が、欠点
であると同時に好感抱ける良い点でもあります。
 まあたとえ押しが強かろうと秘密に迫れるとは思
えませんでしたが。護ろうとする意志の固さは凄ま
じいものがあり、好奇心で殺されていたかも知れま
せん。そんな中での出海の勇気は称えるべきもので
しょうね。余韻の残る結末は大好きなものでした。