月とライカと吸血姫4

[著者:牧野圭祐/イラスト:かれい/ガガガ文庫]★★

 連合王国女王なのに発言権を抑制され、本当は宇
宙開発に興味津々で言いたい事が溜まりまくってい
るのに発散も出来ず、象徴だけの飾り物にならざる
を得ないサンダンシアの様子が歯痒くて仕方ありま
せんでした。なので、終盤の勇気ある発言は本当に
良いものでした。よくぞ言ってくれたって感じで。
 今までも、口出したい反抗したい気持ちを抑え付
けられ、儘ならない事は幾つもありました。その度
に誰かが奮い立って世間に自分の思いの丈を主張し
てみせる。今回は特にバートがその役割を充分に担
ってくれていたんじゃないかなと。こうなってくれ
たらいいのに……と呟いていた“共同開発”へ微か
に前進。ただ、何か不穏な予兆もあるようで……。

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