SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

可愛ければ変態でも好きになってくれますか?3

[著者:花間燈/イラスト:sune/MF文庫J]★★

可愛ければ変態でも好きになってくれますか? 3 (MF文庫J)

可愛ければ変態でも好きになってくれますか? 3 (MF文庫J)

 いくら夢の中の妄想とは言えさすがにそれはアウ
トだろう慧輝さんよ。弱味を握られて唯花に散々奴
隷扱い受けたせいで、ちょっと頭がおかしくなっち
ゃったんでしょうか? 無防備なまま本性を曝け出
していたのだとしたら、慧輝もとんだ変態野郎って
事になりますが、唯花に対しては逆に慧輝の方がド
Sな責め苦を与えて接したいと言う表れなのかも。
 それはさておき、今回のラストでパンツシンデレ
ラの正体が判明しちゃいました。正直ノーマークで
した。でも言われてみれば伏線は幾つもあったよう
な、成る程納得な感じでしたかねえ。おそらく慧輝
自身の感情にも変化が見られるでしょうし、他の娘
達との接し方も違ったものになってゆくでしょう。

既刊感想:

可愛ければ変態でも好きになってくれますか?2

[著者:花間燈/イラスト:sune/MF文庫J]★★

可愛ければ変態でも好きになってくれますか? 2 (MF文庫J)

可愛ければ変態でも好きになってくれますか? 2 (MF文庫J)

 慧輝への過激な変態性癖アピール合戦。最も存在
感を示せていたのは、個別イベントに持ち込んだ紗
雪先輩だったかなあ。危険度ではBL攻めで爆弾を
撒き散らしている真緒がダントツなのですが、パン
ツラブレター容疑からは外れてるっぽいですし。
 気になっているのは、いつどの段階でパンツラブ
レター差出女子が明かされるのか。あんまり焦らさ
れると間延びしそうだし、かと言ってあっさりバラ
されたらそれはそれで拍子抜けしそうだし。冷静に
考えると割とふざけた案件ながら、案外種明かしの
タイミングは重要になって来るのかも知れません。
 最有力は紗雪って事になってますが、今の所全然
分かんないです。どんな展開になるんでしょうね。

既刊感想:

君との恋は、画面の中で

[著者:半透めい/イラスト:キヌガサ雄一/オーバーラップ文庫]★★

君との恋は、画面の中で (オーバーラップ文庫)

君との恋は、画面の中で (オーバーラップ文庫)

 これはなかなか難儀な症状ですね。トラウマから
生まれた一種の病気なんだからしょうがないんだよ
……とか無理矢理自分に言い聞かせてみても、優弥
に抱く不快感はどうしても拭い切れませんでした。
 そこだけは我慢し切れないものがありましたが、
逆にそれ以外に関しては面白いなと興味を惹かれる
要素もありまして。特に現実とSNSとの境界線、
そこに恋愛感情を難解かつ複雑に絡めてゆく描き方
はとても印象に残りました。相当訳分からん状況な
のですが、面白さを見出せていたのも確かです。
 最後の鈴音の独白による回答編で、あまりに理不
尽かつ不誠実な優弥による一方通行な感情が解消さ
れて、多少は救われた気分にもなれたのかなあ。

最強聖騎士のチート無し現代生活2 魔王はポンコツな転校生

[著者:小幡京人/イラスト:ぐれーともすオーバーラップ文庫]★

 結婚(仮)からの重婚(仮)。聖騎士能力失って
いるのを自覚している癖に、「俺が重婚の出来ない
世界を変えてやる!」とか何とか。このユウキの根
拠の無い自信は、一体何処から湧いて来るんでしょ
う。呆れを超えて思わず感心してしまいましたよ。
 ユウキの動向も話の行方も、何処に向かっている
んだ的な迷走感が半端無かったのですが、そこが面
白さに直結していたと言うとかなり微妙だったんで
すよね。魔王娘も序盤のインパクト以外は、他の娘
と同じ重婚(仮)の一員に納まってしまったし。
 何より一番の不満は、一応仕える君主であるイリ
スが引き続き全く存在感を示せてない事で。最後だ
け取って付けのヒロイン感を見せられてもなあ。

既刊感想:

最強聖騎士のチート無し現代生活1 姫君はイタズラな副会長

[著者:小幡京人/イラスト:ぐれーともすオーバーラップ文庫]★★

 第3回オーバーラップ文庫大賞『金賞』受賞作。

 この主人公、引き篭もりかつ重度の中二病患者な
妄想野郎なのか、それとも発言通り“精神のみ入れ
代わり”な本当の異世界からの転移者なのか。ここ
がなかなか判然としなくて、「一体どの状態が正解
なんだよ!」とずっともやもやさせられてました。
 どっちにしても、皆よくこの表向きは精神異常者
な存在を近い場所で取り扱ってくれたよなあ、って
のが本音です。全く会話が噛み合ってなくて、勇希
とその他全員の持つ常識とが掛け離れていて、まる
で意思疎通が図れなくて、それなのにこうして共存
が成立してるってある意味奇跡だと思いますよ。
 最後がこうなら、イリスと暮谷はもっと見せ場が
欲しかったですが、充分に楽しませて貰えました。