SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

14歳とイラストレーター3

[著者:むらさきゆきや/イラスト・企画:溝口ケージMF文庫J]★★

 ライトノベルイラストレーターのお話って、改
めて書き手側の実情よりも、表に出る機会が圧倒的
に少ない業種なのかなあ……と思ったりしました。
 本当かどうかを問い掛けてみたい所は、この手の
ジャンルでは勿論色々あるわけですが、イラストに
関してはどんな仕組みで仕事が成り立っているかの
部分が全くイメージ出来なくて。現実だろうともそ
うでなかろうとも、それっぽく語られてしまうと何
でも「そうなんだ~」と信じてしまいそうですよ。
 最も気になってるのは格の違いってやつで。実際
にそういうのあるんでしょうか。技術が優れている
のは大前提としても、決してそれだけで優劣が付く
とは限らない、と言うのは興味深かったですね。

既刊感想:

魔力ゼロの俺には、魔法剣姫最強の学園を支配できない……と思った?4

[著者:刈野ミカタ/イラスト:あゆま紗由/MF文庫J]★★

魔力ゼロの俺には、魔法剣姫最強の学園を支配できない……と思った?4 (MF文庫J)

魔力ゼロの俺には、魔法剣姫最強の学園を支配できない……と思った?4 (MF文庫J)

 急激に話の規模が外側へ広がってゆく展開が割と
想定外で、魔王ソルブラッドの言葉の意味を何とな
くでも汲み取る事は出来たものの、結構な戸惑いは
ありました。ユーベルも意識を向けていた、一三血
姫の存在感が薄まりつつあるのも気掛かりですね。
 まあ一時的に外からの介入を最優先に相手取らな
ければならなかっただけで、次以降はまた一三血姫
と魔王が絡んでくるのかも知れませんが。それでも
今後ユーベルがどんな行動を取るのか、ちょっと読
み難くなって来たのも確かで。ハーレム作って楽し
て、の部分はきっとブレないんでしょうけど、対応
すべき案件が一挙に膨らんだ事で、何処からどのよ
うに手を出すべきか。難しくなった気もしますね。

既刊感想:

魔力ゼロの俺には、魔法剣姫最強の学園を支配できない……と思った?3

[著者:刈野ミカタ/イラスト:あゆま紗由/MF文庫J]★★

魔力ゼロの俺には、魔法剣姫最強の学園を支配できない……と思った?3 (MF文庫J)

魔力ゼロの俺には、魔法剣姫最強の学園を支配できない……と思った?3 (MF文庫J)

 ハーレム作って楽して学園支配! の指標に適し
た行動だとは思いましたけど、今回はちょっと相手
が悪かったと言うか。裏を掻きまくって隙を突く手
法は、相変わらず嫌らしさの極みのように相手に絡
み付いてましたけど、仕掛ける女の子側がユーベル
のハーレム計画を容認してくれないと拙いよなあ。
 一三血姫最強のリンは、ユーベルに落とされて独
占欲強いっぽいのが浮かび上がったようで。まあ彼
がその辺も全て先読み把握済みで裏を突いて仕掛け
てるのなら、もう何も言う事はありませんけどね。
 ただ、最後のリンの反応にはさすがのユーベルも
意表を突かれた感じで。直後の急展開も相まって、
新たな謎も膨らんで「どう言う事?」状態でした。

既刊感想:

くずクマさんとハチミツJK3

[著者:烏川さいか/イラスト:シロガネヒナMF文庫J]★★

くずクマさんとハチミツJK3 (MF文庫J)

くずクマさんとハチミツJK3 (MF文庫J)

 学校の恒例イベントの一つとは言え、随分な駆け
足で進んで行くなあと思っていたら、やっぱりと言
うか案の定と言うか、ここまででお終いですかー。
 新キャラのシェンリューは、結局物語を畳む為の
展開の速さの影響をもろに食った感じで。久真との
関わりの中で、その特殊性と存在感を充分に活かし
切れていなくて、ちょっと残念な扱いでしたね。
 そんな中、協力関係で常にいちゃいちゃべたべた
な久真と桜が疎遠になってしまう状況は、お互いの
本心を知る切っ掛けとなる演出で良かったです。た
だ、この辺はもっとじっくりやって欲しい気持ちも
あったので、やっぱり色々と惜しい気持ちでした。

既刊感想:

くずクマさんとハチミツJK2

[著者:烏川さいか/イラスト:シロガネヒナMF文庫J]★★

くずクマさんとハチミツJK2 (MF文庫J)

くずクマさんとハチミツJK2 (MF文庫J)

 咄嗟にクマから人間に元に戻る手段がそれしかな
いとは言え、久真の桜への攻めっぷりがエスカレー
トしてませんかコノヤロウ。所構わず本能剥き出し
で興奮してクマ化した挙句にペロペロしやがって。
 しょうがないんだ本能には抗えないんだ、とか言
いつつ桜の汗(と言う名のハチミツ)を興奮しなが
ら嬉々として求めて辺り、傍から見たら変態以外の
何ものでもありませんけど。二人とも理性を上回っ
て特異体質が出ちゃうもんだから仕方ないのかな。
 お互い好意的にいちゃついてるんで、冷めた目で
見るしかない訳ですが。ただ、久真の“好き”が桜
自身に向けられているのか、或いは体質に惹かれて
いるのか、ハッキリしないのは気になる所ですね。

既刊感想: