［著者：滝沢慧／イラスト：睦茸／富士見ファンタジア文庫］★★
非オタの彼女が俺の持ってるエロゲに興味津々なんだが…… 萌香の初体験ルート (ファンタジア文庫)
雑誌連載の収録＋書き下ろし短編。内容的には短 エピソードの集まりではなく、連載形式の内容を一 本に纏めた長編エピソードって感じでした。ただ、 本編の時間軸とは異なるそうで、“もしも”の話で 外伝とか番外編のような位置付けみたいですね。 内容は部活で同人ゲームを作るお話。廃部の阻止 を賭けたりとか、同人イベントで居合わせた大手サ ークルと成り行きで一真を賭けて（本人の意向無視 で）勝負する事になったりとか、そんな具合で。 ゲーム内容の是非より、仲間と一緒に紆余曲折あ りながらも創作活動を繰り広げる楽しさや充実感と か、そう言う雰囲気が感じられて良かったです。寧 々子はまたどこかで一真達と絡んでみせて欲しい。 既刊感想：１、２、３、４、５、６、７、８
［著者：赤石赫々／イラスト：東西／富士見ファンタジア文庫］★★
異世界チートサバイバル飯3 食べて、強くなって、また食べる (ファンタジア文庫)
極圏探索第二ラウンド。大司教ディミトリアス個 人による依頼なのは変わらず。偉い人でも気さくで 接し易い人柄ながら、悠の能力の特異性を理解しつ つも何か裏の思惑があるんじゃないのか……とか勘 繰っていましたが、どうやら本当に裏表無さそうな 感じでしたね。純粋に少年心のような興味本位で悠 の能力に関心を持っていると言うのかな？ どこま で極圏探索が続くかは分かりませんが、今の所は彼 の依頼の下でなら安心して見ていられそうです。 探索の方は、相変わらずの胃袋を刺激する飯テロ 展開。加えて能力吸収＆戦闘時の発揮も存分に描か れていました。この展開から察するに、暫くはマオ ル族の足跡探しが主な目的となるのでしょうかね。 既刊感想：１、２
［著者：赤石赫々／イラスト：東西／富士見ファンタジア文庫］★★
異世界チートサバイバル飯2 食べて、強くなって、また食べる (ファンタジア文庫)
魔物を食べて能力吸収、よりも飯テロ感が強かっ たような気もしました今回。悠って何か能力獲得し たっけ？ って首傾げる程度には目ぼしい能力も得 られなかったような。多分ウサギもどきの『反発』 能力くらいだったかな。既に悠の強さは規格外だし、 確か食しても当たり外れがあったと思うので、能力 得られなくても別段気にはならないんですけど。 目的はと言うと……『極圏』の調査？ これも何 が得られたかと考えると、生態系を把握出来た事く らいか。キャンプで自炊でウマい飯食ってたように しか見えませんでしたけども。何か話の広がりに繋 がるかどうかはちと微妙な所。ただ、クララの出生 に触れられたのは大きな収穫だったでしょうね。 既刊感想：１
［著者：羊太郎／イラスト：はいむらきよたか／富士見ファンタジア文庫］★★
ラストラウンド・アーサーズ2 聖女アーサーと赤の幼女騎士 (ファンタジア文庫)
何があっても自分のペースに巻き込むのが得意な 瑠奈にしては、随分あっさり弱腰の逃げ腰で身を引 くなあ、とか。誰が相手であっても（多分瑠奈を除 いて）自分の欲望通りにしか動かない凜太朗にして は、昔馴染みのエマの言葉にはやけに素直に従うよ なあ、とか。妙に“らしくない”言動が際立ってい たので、これは何かあるなと。割と分かり易かった ですけど、瑠奈と凜太朗の息がぴったりな様子にニ ヤリとさせられたりもしました。まだ組んで日が浅 いのに、しっかり連携取れているじゃないですか。 あとは、暫くかませ犬的存在だったフェリシアと ガウェイン卿の奮闘が何気に嬉しかったりも。ケイ 卿にも今後そう言った見せ場があれば良いですね。 既刊感想：１
［著者：羊太郎／イラスト：はいむらきよたか／富士見ファンタジア文庫］★★
ラストラウンド・アーサーズ クズアーサーと外道マーリン (ファンタジア文庫)
『アーサー王物語』の原作の内容は全然知りませ んが、それでも充分に楽しめるような仕掛けや要素 は満載でした。勿論、元の内容を知っていた方がよ り深く堪能出来る事は間違いないでしょうけどね。 さっくりと言えば、現世のアーサー王を決める為 に１１人の候補者達が戦い合う争奪戦。もっとも、 主催者の思惑はもっと先の所にあったわけですが、 まずそこへ辿り着くまでが途方も無く困難で、もう 既に長期展開になりそうな手応えもありました。 凜太朗は退屈を紛らわせたいだけの為に参戦して る割には、最後の最後で瑠奈を切り捨てる事が出来 ずで。周囲に興味無く悪ぶっているけれど、前世か ら引き継いでの性格は案外“イイ奴”なのかも。
