［著者：凪木エコ／イラスト：あゆま紗由／富士見ファンタジア文庫］★★★
お前ら、おひとり様の俺のこと好きすぎだろ。2 (ファンタジア文庫)
平穏で誰にも侵される事のない“おひとり様”を 維持する為には、ありとあらゆる手を尽くす。言い たい事を言ってやりたいようにやる、相手の都合は 基本的に一切受け入れない。相変わらず清々しいま でに好んで孤独を徹底している、春一の誰にも縛ら れない生き方に、もしかしたらそうなりたくてもな れない女子達が惹かれてしまうのかも知れません。 ただし、安易にラブコメ展開になんぞさせんぞ、 的などうしようもない春一のおひとり様オーラが強 力過ぎて、なかなかそっち方面には行きそうもあり ませんけどね。それをどうしようもなく理解してい る癖に、それでも距離を詰めようとめげずに懸命に なってる華梨って、やっぱり凄いなって思います。 既刊感想：１
［著者：凪木エコ／イラスト：あゆま紗由／富士見ファンタジア文庫］★★
お前ら、おひとり様の俺のこと好きすぎだろ。 (ファンタジア文庫)
春一は所謂ぼっちキャラなんだけど、それは自ら 望んでその立ち位置に存在しているのであって、決 して人見知りでもなければコミュ障でもない。なの で卑屈になったり自虐を吐くことも無く、学内カー ストが持ち込まれても居心地が悪くなったり不快指 数が高まったりする事も殆ど無い。誰に対しても全 くブレる様子も無く孤独を貫く、本来物凄く有能な のに自己の欲望を優先する。面白い存在ですよね。 一貫して“一人で良い俺に構うな”オーラを発揮 しているのが見て取れるので、そこに土足で割り込 むような華梨に対しては鬱陶しいと感じる事もしば しば。でも、いくら春一に拒否されてもめげずに距 離を詰めようとする姿は凄いなと思わされました。
［著者：下等妙人／イラスト：水野早桜／富士見ファンタジア文庫］★★★
史上最強の大魔王、村人Aに転生する 3. 大英雄のカタストロフィ (ファンタジア文庫)
前から希望していた過去エピソードを目一杯見ら れて非常に満足でした。とりわけ今まであまり語ら れる事のなかった、リディアの存在感と魅力が満載 な内容で、そこに時間跳躍した（強制的にさせられ た）アードの身悶える程に複雑な想いが交錯したり で、この辺りの描写は本当に凄く良かったですね。 二人が積み重ね時間と結ばれた深い絆は、まだま だこんなものじゃないんでしょうけど。その一端を 垣間見れた事、亡くした筈のものを再度思い起こさ せてくれた事、転生世界の現実を生きるアードに前 向きな変化をもたらすものであって欲しいです。 ただ、スッキリしない謎は幾つか残されてしまい ましたが。今はまだ考えを巡らせても分からない。 既刊感想：１、２
［著者：下等妙人／イラスト：水野早桜／富士見ファンタジア文庫］★★
史上最強の大魔王、村人Aに転生する 2. 激動の勇者 (ファンタジア文庫)
数千年ぶりってさらっと言ってましたけど、何気 に凄くないですか？ 外界との時の流れが異なると は言え。気付かず籠りっ放しだったシルフィーも、 特に過去を知るアードにとっては面倒臭い性格が知 れてからは、彼女らしいなあって思わされました。 アードが隠したがっているせいか、何となく過去 に起こった事が頭に定着しなくて、魔王と勇者が手 を組んでたんだっけ？ とか何でイリーナが狙われ てるんだっけ？ とか考え込んだりもしてしまいま した。今回はシルフィーが中心で、あまりイリーナ の件が表に出なかったのも影響していたのかな。ア ードの「どうしてこうなった？」も見ていて面白い ですが、過去との絡みも更に見てみたい所ですね。 既刊感想：１
［著者：アロハ座長／イラスト：夜ノみつき／富士見ファンタジア文庫］★★
モンスター・ファクトリー5 ‐左遷騎士と牧場町の花嫁‐ (ファンタジア文庫)
コータスとレスカの関係。日々の生活の中での付 き合い方や触れ合い方は、既に夫婦と言ってもいい 位だったので、あとは互いにちゃんと声に出しての 表明だけだったんですよね。なので、ヒビキの発言 による後押しは良い切っ掛けになったんじゃないか なと思います。二人に任せきりだと、何となくいい 雰囲気を醸し出していても、好きだと告白しないま まずっと先延ばしになりそうな気もしていたので。 そんな矢先のコータスにとっての最大の試練。い や、これは王族が絡んでの強制で回避不能に近かっ たので、受け入れるしかないと諦めかけましたよ本 当に。形だけと迫られても、これで重婚では気持ち 良く終われないので、とにかくホッとしました。 既刊感想：１、２、３、４
