[著者:初鹿野創/イラスト:椎名くろ/ガガガ文庫]★★★
第14回小学館ライトノベル大賞『優秀賞』受賞作
耕平のやってる事は紛れもなくキモい。それを更に上回っていたのが、あまりに有能過ぎる点。「そこまでやるか?」と唸らされる徹底ぶり。キモいを飛び越えて『エグい』。ただ、本当に『現実でラブコメを意図的に発生させる』事が可能なのでは……と、妙な期待が沸き上がっていたのも事実で。耕平の挑戦に確かにワクワクさせられていました。想定外を覆す底力こそが真骨頂
耕平のデータ収集能力、万全な事前準備による行動達成能力は、本当にキモい程飛び抜けている。でも本当に凄いのは、たとえ苦手とする『想定外の事態』に沈みかけても、目的達成の為に死に物狂いで乗り越えてしまう所。芽衣の『本質』をまだ知らぬ耕平の熱意、果たして彼女に通用するのかどうか。現実でラブコメできないとだれが決めた?
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初鹿野 創/椎名 くろ 小学館 2020年07月17日