SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

最凶の支援職【話術士】である俺は世界最強クランを従える1

[著者:じゃき/イラスト:fame/オーバーラップ文庫]★★

【話術士】と言う職業
 『言語の力』で他者に様々な強化を与え、また従わせる強制力も与える。他者への『影響力』は最強クラスの能力。ただ本人は対象外の為、自身を強化する事が出来ない。身体能力以外で外敵から身を守る術が無い。言わば『他者に貢献する為だけの能力』。言語の強制力も万能では無いので、実に扱いが面倒で使い所が難しい能力ですよね。

最強であり最弱でもある
 ノエルの本質は、話術士を徹底的に理解して、常に最大限の効果を上げる為に立ち回れる事。でも、個人を強化する事に関しては他の職業に大きく劣ってしまう。どんなに努力しても超えられない壁がある。決して無敵なんかではない。ノエルが他者の強さを見て悔しさに歯噛みする姿、妙に印象に残りました。

凄くモテる後輩が絡んでくるが、俺は絶対絆されない!2

[著者:yuki/イラスト:B-銀河/GA文庫]★★

あと一歩の所で謎の警戒心発動
 一雪って、何でこうも過剰なまでに「俺は絶対に騙されないぞ」と警戒心を抱くようになったのか。その根本的な原因って一体何なんでしょうね? 前々から疑問に思ってた事ですが、今回も特に語られる事は無く、あんまり重要な要素ではないのかなあ。 

おまえはもう絆されている
 実際の所、もう二菜と『付き合ってる』と認めてないのは、ほぼ一雪自身だけなんだよなあ。男どもの多少の嫉妬心を除けば、校内全体では比較的肯定な雰囲気みたいだし。この謎の過剰な警戒心の原因が取り除かれれば、認め易くなると思ったんんですけどね。守備が固い壁はなかなか破れそうで破れない。でも、傍から見たら同棲してるとしか思えないので、そりゃ「さっさと落ちろ」ってなりますよ。

既刊感想:

女同士とかありえないでしょと言い張る女の子を、百日間で徹底的に落とす百合のお話2

[著者:みかみてれん/イラスト:雪子/GA文庫]★★

同性に好かれ易いタイプ?
 絢との交際を周囲に隠し通して、『ナイショな関係』でドキドキさせてくれんのかと思ってたら、あっさりバレてんじゃないの。でも傍から見てる限りでは、『同性同士で付き合っている』匂いは感じられなかったですけどね。知沙希や悠愛にもうまく誤魔化せてるな、と思ったものですが。鞠佳って相当分かり易いのかな? もしくは、『同質』の相手にはそれとなく嗅ぎ取られてしまうものなのかも。

もう既に落とされてます
 その後存分にいちゃいちゃしまくるお話。実際には攻め落とした側の絢も、鞠佳に完璧に落とされている。主導権を握ってるのが主に絢の為、『鞠佳が落とされた』風に見えているだけで。たまに見せる『鞠佳主導』な所がまた新鮮でいいんですよね。

既刊感想:

変態奴隷ちゃんと堅物勇者さんと2

[著者:中村ヒロ/イラスト:sune/GA文庫]★★

この胸の高鳴りは……
 恋なの? 何なの? 堅物勇者、初めての感覚に大いに困惑する。いやしかしここまで堅物だったとは……と考えてみて、初めて同居接近を許した相手がこの変態奴隷では、やっぱりエドには敷居が高く、刺激も強過ぎるんじゃないかなあ、とか思ってしまいますよね。アスフィがこんなんじゃなければ、もっとまともだったら、エドも『初めての恋心』を確定出来ていた筈なのに! 結局いつも通りの性癖丸出しで、うやむやになってしまって残念無念。

まるで安定期に入ったかのような雰囲気
 あとは勇者仲間の女性とかも登場してましたけど、どんなに凄くてもアスフィ(の変態性)の方が勝っちゃうんですよね~。エドもいい加減扱い慣れた感じで、割と安定してたと言うか、多少の事では動じなくなってましたよね。慣れって怖いですね。

既刊感想:

クソザコヒロインあかりちゃんは見つけてほしい2

[著者:三門鉄狼/イラスト:きのこむし/GA文庫]★★

解消させたい誤解と気まずさ
 あかりは仲違いしていた瑠奈との関係を取り戻せるか? そして、あかりのクソザコメンタルのせいで告白を断ってしまった影二に、もう一度「本当は好き」と告げる事が出来るか? の二本立て。

あかりちゃんは自分の気持ちを見つけてほしい
 瑠奈の方は大分こじれてたので、理解し合うまでに時間が掛かるのは仕方ない。一方で影二の方は、あかりが覚悟を決めれば開始数ページで終わるとこでしたけどね。影二は好きだと言ってくれてるわけですから。いつまでもぐだぐだ踏み切れない所は、相変わらずのクソザコっぷりだなあと。でも影二に頼り切りなポンコツさもまた可愛らしい所です。最後の最後まであかりが煮え切らなくてどうなるかと思いましたが、ホッと出来て良かったです。

既刊感想: