SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

最強デスビームを撃てるサラリーマン、異世界を征く1 剣と魔法の世界を無敵のビームで無双する

[著者:猫又ぬこ/イラスト:カット/HJ文庫]

 とりあえず、この女神に往復ビンタ100連発かましちゃってもいいですか? だって、女神都合で一方的に死ななくて良かったのに死なされた挙句、女神の自己保身のせいで強制的に異世界転移の選択をさせられてるんですよ?

 それに主人公のカイトよ、お前もお前でなんで理不尽極まりない状況に晒されて、そんな平然とした動じない態度でいられるんだよ! ……と、初っ端からもの凄い勢いで当事者達にツッコミ入れたくなって息切れしてしまいました。

 そんな状態での始まりを受けて、特に声を大にして言いたいのは、カイトへの恩恵は『これでもまだ足りない程』だと言う事。まあ、あくまで個人的な意見ですけど、超絶チートのイージーモードに対しても「そのくらいの恩恵は当たり前だろう」って感じでした。

 とりあえず、ビームはロマン、ビームがあれば何でも出来る万能感、ぶっ飛んでいて最高でした。どのような応用も利きそうなので、あとはカイトの『発想次第』と言った所でしょうかね。

剣聖女アデルのやり直し1 ~過去に戻った最強剣聖、姫を救うために聖女となる~

[著者:ハヤケン/イラスト:うなぽっぽ/HJ文庫]

 性転換してやり直しになったのは、『聖女』の能力と称号をアデルが得る為、だったのかなあと推測したりしてましたが果たしてどうか。ユーフィニア姫に仕える為には、とにかく『聖女』の称号が絶大な効力を発揮していたので。

 あとはまあ、面識のない野郎が姫様にお目通りが叶うのか……と考えると女性よりは難易度が跳ね上がりそうで、この辺もアデルに過去戻しを仕向けた“何者か”の配慮だったのかも知れません。

 ちょっと興味深いなと感じたのは、前世でユーフィニアに救われる前が囚われの身だったせいか、アデルが当時の史実を『完全には把握出来ていない』と言う点。

 たとえやり直しの身でも見通せない所で案外ちょっとした躓きに合ったりもして、何でも知ってる万能感よりは、何が起こるか分からない緊張感も増してくれて良いなと思いました。

くたびれサラリーマンな俺、7年ぶりに再会した美少女JKと同棲を始める1

[著者:上村夏樹/イラスト:Parum/HJ文庫]

 『7年間』とは、一言で言い表した時の印象より実際はもの凄く長い。例えば、小学生入学時から中学2年生くらいまでの期間を考えると、「そんなに長期間初恋の年上男子を一途に思い続けていられるものなのか?」と、割と身も蓋もない疑問が沸き上がってしまいました。

 ヒロインの葵からしたら、そんなもんは『余計なお世話』以外のなにものでもなくて、主人公・雄也への一途さが徐々に証明されるにつれて、そんな疑問を抱いてしまった事に対して申し訳なさで一杯になってしまいました。ホントごめんなさい。あなたの思いは本物でした。

 と言う事で、年の差いちゃいちゃ結婚前提同棲生活(両者の親公認)な物語。途中で、会社の女性同僚や女性上司の横やりが入らないか心配してましたが、思い過ごしで済んでくれてホッとしました。

 そんな展開も、ある意味で物語は盛り上がりそうですが、「いや、この物語にそんなギスギス展開は求めてないんで」だったので良かった良かった。安心して二人のいちゃいちゃを眺めていられて満足の一言です。

この日、『偽りの勇者』である俺は『真の勇者』である彼をパーティから追放した1

[著者:シノノメ公爵/イラスト:伊藤宗一 /HJ文庫]

 何故、主人公のフォイルに『偽りの勇者』なる“役割”が課せられたのか? 神に授かりしスキルと言われたら、もう受け取った側は抗う事なく受け入れるしかないわけで、そこにどうしようもなくやり切れない理不尽さは抱いてしまいましたよね。

 ただ、フォイルが勇者の地位を明け渡すまでに鍛え上げて来た卓越した戦闘能力は、『第二の人生』にそのまま引き継がれていたので、その辺りでちょっとは報われたかなあと言った印象です。

 おそらくフォイル自身は絶対に真の勇者こと親友のユウとの再会は望まないでしょうけど、いつかどこかで再会して魔王と戦う際に共闘……なんて展開になっらた胸熱なんですけどねえ。悲劇をひとりで背負ったのを目の当たりにしたので、やっぱりどうしてもフォイルには本当の意味で報われて欲しいですね。

美少女にTS転生したから大女優を目指す!1

[著者:武藤かんぬき/イラスト:あって⇒七草/HJ文庫]

 中年のおっさんが『性転換転生』で美少女幼児になっちゃったお話。何故、誰が、どんな意図で、前世で不摂生してたっぽいおっさんにこんなチャンスを与えたのか?

 それはもう神のみぞ知る所。手掛かりとしては、前世で『女性になる事に憧れていた』『潜在的に心は女性だったのかも知れない』と言った具合で、要するに「よく分からん」状況です。

 外見が美幼女で、中身が中年おっさん、さてどんな展開になるか? と見守っていた所、『コメディなノリ的なおふざけやお遊びは一切無し』な展開だったのは結構意外でした。

 めちゃくちゃ真剣に将来を見据えて、人生をやり直そうと様々なものに向き合っている。自ら困難な道に足を踏み入れたわけで、そう言った行動力も含めて素直に成功への道を応援したくなりました。