
- 作者: 綾里けいし,鵜飼沙樹
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2016/09/23
- メディア: 文庫
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エリザベートとヒナとあとついでに『肉屋』も入
れておいて、それ以外の誰にどう見られ捉えられよ
うとも、今の自分の行為を正当化し納得させた上で
滅びの道を進んで行く。そんな覚悟と決意を櫂人は
固めたみたいです。もうそれしか手は無いとは言え、
その方法を選択するのか……って感じでしたよね。
異世界での櫂人の立場をよく理解し、櫂人自身の
身体の特性を完璧に掴んだ末の立ち回り。相応の犠
牲を払ってのエリザベート救出劇は見事と言うしか
ありません。多分生前の櫂人では不可能な行為だっ
たのではないでしょうか。自分の中にヒナの居場所
が生まれ、エリザベートへの感謝と敬意が生まれた
からこそ。駆け抜ける事が出来たのだと思います。
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