- 作者: 酒井田寛太郎
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2018/03/20
- メディア: 文庫
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痒い所に手が届きそうであと一歩届かない“もや もやした”状況から、何とか頭を絞って手を届かせ る方法を探し出し、最後には痒さが解消されてスッ キリとした読後感を味わわせてくれる。2話目みた く事件性で忌避したくなる場面もあるにはあるので すが、その辺りの苦味は些細な事で、ちょっとした 謎解き要素も含めて3編とも実に面白かったです。 今回は、啓介が「これまでと違う」と幾人かに指 摘されていましたが、実際にどうかと言えば、多少 は積極性が増した……のかな? ただ、変われてな ければ、ユリの窮地に衆目に晒されるの承知で壇上 に立ったりはしなかったかも。真冬との微妙な距離 感の関係で、もっと変わるようになるのかどうか。 既刊感想:1、2