SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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生徒会探偵キリカ6

[著者:杉井光/イラスト:ぽんかん(8)/講談社ラノベ文庫]★★

生徒会選挙
 ひかげは直接関わらないように、間接的に勝負を仕掛けようとしていて、途中でその甘ささえ最初から狐徹に見透かされ致命的な一撃を見舞われてしまう。美園にその希望を出した時点で、何となくこうなる予感もありましたが、この手を狐徹に打たれたら、ひかげは絶対に拒否出来ないでしょう。

例え話
 途中の長ったらしい民主主義国家の選挙事情の部分は「はぁ、そうですか」としか言いようが無くて。言い回しが遠回り過ぎて全然意図が掴めねぇよ……ってなってしまいましたが、狐徹“らしさ”をひかげに見せ付ける事で強調させたかったのかなあ。

天王寺狐徹の思想
 民主主義をぶっ壊して自分主導の王政国家を作り上げる事、らしいですよ将来的に。本気なのかどうなのかよく分からないですが、学園での生徒会役員として成し得た様々な改革は、もしかしたらその将来を見据えての練習みたいなものだったのかも知れない。

勝利したのは……
 ただ一人、生徒会選挙に直接関わらなかったキリカだけ。狐徹自身がそう認めていました。それ以外は全てが敗者、とも言ってました。ひかげの勝敗は真央の占い通り。他生徒の認知度や、自分が与えている影響力を思い知ったのではないでしょうか。

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