[著者:天王寺狐徹/イラスト:ぽんかん(8)/講談社ラノベ文庫]★★★
民主主義と憲法に関する解説書
もしくは教科書。『学校では教えてくれない〇〇』的な。冗談でも悪ふざけでもなく(狐徹とひかげの掛け合いにそう言った雰囲気もありましたが)、本気で真面目に『憲法』と『民主主義』、関連付けて『宗教』や『世界史』の授業をやってました。小説ではない
キリカの外伝的な物語を楽しみたい人には全く向かない。ハッキリ詰まらないと思います。ただ、教科書みたいな内容の読み物として、個人的には非常に興味深く面白く堪能させて貰いました。内容的には取っ付き難くても、語り手(狐徹)と聞き手(ひかげ)の掛け合いが楽しかったので、それで大分緩和されていたような印象でした。天王寺狐徹は何を伝えたかったのか?
後半の『国を選ぶ自由』の語り。日本が合わないんだったら合う国を探せばいい。乗り越えるべき壁は高いけれど、自分で選ぶと言う事は全て自分で責任を負わねばならないが、他の誰も自分の選択を邪魔する事はない。『国を選ぶ自由』とはそう言う事だ、と。最も伝えたいのがそれはどうかは分かりませんが、妙に深く突き刺さってしまいました。天才美少女生徒会長が教える民主主義のぶっ壊し方 生徒会探偵キリカ 番外
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天王寺 狐徹/ぽんかん(8) 講談社 2019年12月02日