SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

Unnamed Memory V 祈りへと至る沈黙

[著者:古宮九時/イラスト:chibi/電撃の新文芸]★★

何処まで行っても付きまとう不安
 オスカーとティナーシャが結ばれる為に、振り掛かる問題や抱える懸念を一つずつ潰して行く。まず目下最大の問題である『オスカーの呪い』、これが解消されれば二人を阻む障害はほぼ消え去ると言っても過言ではない。ただ、それでも、二人が幸せを手繰り寄せる程に、不意を突く『落とし穴』も待ち構えているような……この何処まで行っても安心させてくれない不安って一体何なんでしょうね? 

この世界の根幹を揺るがしかねない予兆
 最も気になっているのはヴァルトの監視、そして魔法球『エルテリア』の奪取と共に何かを目論んでいる事。発動すれば一発でこの世界が終わる、みたいに匂わせてもいましたが。まだ全貌が見えていないので、嫌な感じはなかなか払拭されませんね。

既刊感想:IIIIIIV