SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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天才王子の赤字国家再生術7 ~そうだ、売国しよう~

[著者:鳥羽徹/イラスト:ファルまろ/GA文庫]★★★

帝国の跡継ぎ争いにウェインが嫌々ながらも絡む
 アースワルド帝国の帝位継承問題にウェインが介入する。彼にとっては「自分と自国の利益になればあとはどうでもいい」事なので、ただ最大限の利益を得る為に立ち振る舞うだけ。相変わらずの「どうしてこうなった」状況に陥ってましたが、それって想定外に見えて実は何にも想定外じゃないんですよね。ウェインの辞書に『想定外』の文字は無いんです。その全てを『想定内』に変えてしまうから。

悪魔(ウェイン)対悪魔(ロウェルミナ)の知略戦
 そんな二人の常軌を逸した知略に対し、最後の最後に一矢報いた第一皇子ディメトリオ。それまでの扱いが扱いだっただけに、ここは凄く良かったですね。とても印象に残りました。時既に遅しでしたが、第一皇子としての発言力、影響力、存在感、一時でも見せる事が出来たのではないでしょうか。

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