SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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本能寺から始める信長との天下統一2

[著者:常陸之介寛浩/イラスト:茨乃/オーバーラップ文庫]★★

信長の権力を盾にして
 真琴に対してちょっと嫌な言い方になりますが、現状『織田信長の威光に護られているだけ』の存在に見えてしまう。ただ、この時代において、『超有益な情報』を真琴が提供しているのは事実であり、後ろ盾になってもらうだけの恩恵をもたらしている事も間違いないんですよね。

真琴の持ち味とは
 そこは真琴も自覚していて、信長の後ろ盾を失った時の『もしも』をしっかりと想定して動けている。特に突出した能力が発現したわけでなく、史実の知識と元の世界の日常生活知識程度しか持ち合わせていない割に、随所で立ち回りの巧さが見られる。どの局面でも、あまり違和感なく想定通りに馴染める辺りが真琴の強みなのかも知れませんね。

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