SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

恋愛する気がないので、隣の席の女友達と付き合うことにした。

[著者:岬かつみ/イラスト:庄名泉石/富士見ファンタジア文庫]★★

何となく積極的になれない雰囲気
 凛太郎の場合、頑なに「恋愛しねえぞ」とか「恋愛に全く興味がねえ」って態度とはちょっと違う。「まだ恋愛感情を知らない」とかでもないと思う。周囲の連中が揃って『恋愛脳』だから、そのノリについて行けず、逆に萎えちゃってる感じかな。離島のド田舎暮らしで日々の刺激が弱いとか、あとは恋に落ちる切っ掛けが見当たらない、みたいな日常も『恋愛離れ』に影響してるのかも知れません。

維持と変化
 姫乃と女友達から本物の恋人に変化するかどうか。なりそうな空気感はそれなりにある。ただ、凛太郎と姫乃がそうなる事を望んでいるかどうかは分からない。変化は望んでいない、今のままでいい風にも見える。このもどかしさがまた良いですよね。