SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

僕の軍師は、スカートが短すぎる ~サラリーマンとJK、ひとつ屋根の下

[著者:七条剛/イラスト:パルプピロシ/GA文庫]★★

社畜と軍師
 穂春が史樹に提案する、『原理』『法則』『理論』。話を向けられて、実際に「成る程ね~」と思わされる場面が結構ありました。勿論全部が完璧に人心掌握出来るわけではないですが、穂春が『軍師』と呼ばれるのにも納得でした。そこに合わせての、アイドルとして裏方に徹する事情、表に出られない心理、などの描き方も実に良かったですね。

軍師の教えを実践して自ら危機に立ち向かう
 個人的に凄く印象に残ったのが、終盤で危機的状況に陥った時。『軍師』の知略を間近で見続けていた史樹が、穂春の為に自力で解決しようと行動してみせた辺りの展開。何もかも彼女に頼りっ放しでは終わらず、いざとなれば奮起して恩を返す形で報ようとする姿勢は、なかなか格好良く映りましたよ。